ブランド品を身につける人の気持ち
最近、モノ、とくに衣服に関して少し考えるようになった。ブランドがある品を身につける良さにきづいてしまったのである。
小学校の頃はほぼ毎日ジャージ。
中学は制服だったため私服はほとんど持っておらず、どこのメーカーかも分からないジーンズにパーカー。靴に関しては中学3年間、野球用のトレーニングシューズを毎日はいて通学していた。
周りもそんなものだったし、特段服が欲しいと思ったこともなかった。
そんな中、高校に入るとファッションの話題にふれる機会が増えた。目に見えてオシャレになっていたと思う。
通学一つにしても、スニーカー、アウター、リュックサックに「NIKE」「Columbia」「the north face」といったロゴを目にすることも多くなった。
といっても自分にはそこまで価値を見いだせなかった。
聞きなれないブランド名に憧れを抱きつつも、その価格をみて驚いたのは1度や2度ではない。最終的にはよくそんなものに1万も2万もだすなぁ。みんなが同じブランドを着て個性というものがなくなるじゃないか と斜めに見ていた。
そして大学生になり、バイトを始め、親の援助もあり少しお金に余裕が出来るようになった。
そこでこの冬に初めて、コロンビアのアウターを買ってみた。価格は1万5000円。
衣服はどんなに奮発しても7000円までだった自分には破格だった。
買った時は少し後悔する気持ちもあったのだが、いまは全く思わない。
むしろ買って本当に良かったと思っている。
なぜか。
当たり前といえば当たり前。それには値段相応の品質があった。
見た目はペラペラのアウターなのだが、重量感があり風を感じない。
ずっとウィンドブレーカーを着ていた自分には衝撃的だった。
そして心境にも変化があった。
良いものを着ると自信がみなぎってくる。
服が自分をより良く見せてくれているという期待がそうさせるのだろう。
「外見は一番外側の中身」とはまさにその通りなのだと思える。
自分が好きなものを身につけるのは当然。
だけど、少しだけ、ほんの少しだけ冒険してみると新しい発見があるかもしれない。