夢を語るのは恥ずかしくないんだという話
「将来の夢は?」
この質問が子どもの頃から大嫌いだった。
これで食っていきたい!なんて職業がなかったし、楽しい仕事に就きたいなと漠然と考えるだけの児童だった。
だから、身近なカッコイイと思った仕事、警察官や野球選手、学校の先生。寿司職人なんて言っていた時期もあった。
その度に笑われた。
「似合わな(笑)」「絶対なれないしょ(笑)」
本当になりたいものではないとはいえ、少しの憧れがあった仕事を口にするだけで笑われる。
夢=口に出してたら笑われるもの
そういう図式がずっと心の奥にあった。
でも成人式の同窓会で考えが変わった。
中学の副担任だった先生と喋っていた。この先生は当時新卒1年目で、暑苦しいくらいエネルギーに満ちていて、友だちのような先生だった。
いつもならなりたい職業を聞かれても、「楽しく生きれればいいやー」とか、「うーん」とか言葉を濁す状況だ。
酒が回っていたのか、成長した自分を見せたかったのかは分からない。何故か将来像を語りたくなったのだ。
「スポーツ関係の仕事に就きたいんですよね。スポーツ教育かスポーツイベントか。」
その瞬間、先生に握手を求められた。
「いいじゃん!!!」
その後、友人や居酒屋で知り合った人とも語る機会があって、言ってみるとみんな温かい言葉をかけてくれる。
夢を語ると笑われていたのが応援されるようになる。
それは小学校の頃から心が成長したのもあるだろうが、多分、自分の真剣さが違うんだ。
本気でやりたいことをやろうとする人を笑うのは少なくとも、友人圏にはいないのだろう。
むしろ部外者に笑われても気にならないくらいのやりたいことだからこそ、口に出したのかもしれない。
前に進めば夢に近づく。
叶わなかったり、諦めたりなら将来の酒の席での笑い話。
言葉にして共有するの大事だわ。
とにかく、夢を語るのはとてもエモいことだなと思いました。
…まとめ方のセンス…